PaperSloth’s diary

主にゲーム開発関連についての記事を書きます。

UE4 Lighting Channelsについて

環境

UE4.23.1

Lighting Channelsについて

通常のLightingではChannel 0番のみが使用されており、特に意識する必要はありません。
Lighting Channelsを使うと独特で面白い絵作りや
広いワールドに対してエリアごとに全く異なるライティングの絵作りなど
特徴的な表現ができるようになります。
ただし、パフォーマンスにも影響を与えるためプロファイリングをとって注意して扱ってください。
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設定方法

Lighting Channelsの設定が可能なのは
・Directional Light
・Point Light
・Spot Light
・Rect Light
上記4つになります。

・Sky Light についてはLighting Channelsが設定できないため、注意が必要です

設定箇所は各Lightの 「Light -> Lighting Channels」にあります。
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デフォルトでは0のみが使用されています。

Channelは単一でも組み合わせでも設定が可能です。
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さて、Channelを設定しても画面上で特に変化は起きないと思います。
Lighting ChannelsはLightだけでなく、各メッシュごとの設定が必要で
「Static Mesh, Skeletal Meshごとに設定が必要です」
設定箇所はLight同様に「Light -> Lighting Channels」です。
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さらにもう1点注意が必要なのが「影」です。
Shadow Castするのは同一のChannelのメッシュ同士のみです。

Channel 0に白、1に赤、2に青のChannelを設定した
Directional Lightを3つ配置しました。
言葉にすると分かりにくいので、下図をご覧ください。
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まずステージ全体のStatic Mesh(床)はLight Channel 0です。
そのため、0と0 & 1と書かれたキャラクターの影のみが落ちます。

続いてChannel 1と書かれたキャラクターと床は1の赤いライトのみが適用され
2と書かれたキャラクターと床には2の青いライトのみが適用されるようになっています。


以上の特性に気をつけて、色々な絵作りをやってみてください!
以上です。